2013-01-01から1年間の記事一覧

黄金週間受け身の娯楽で楽しもう

ウッディーアレンの映画で、アニーホール以後、初めて面白いと思った。何といってもパリの町の映像だけでも素敵。そこをタイムスリップして行くというのも、アナログな方法でのんびりしていて楽しい。台詞が多くて面倒くさいのはいつものとおりだけど、おす…

山桜先に咲いたら先に散る

六本木の東京新美術館のエスカレーターで、後ろの人が「スゴイ建物ですなー、民間だったら極力金がかからないように必死で考えるが税金で作るとね〜〜〜。」と話している。確かにこの建物は吹き抜けだしガラスの壁面だしメンテナンスは大変だろう。だけど、…

本年は創業45周年月刊誌500号の年なりき

で、読者のお葉書を沢山いただいている。まとめてクリッピングしたコピーを読んでいて、どんどん頭が下がって来て机の下に潜り込みたいほどありがたいと思った。旅には行けないので絵の中で想像力を膨らませて楽しんでいる、掲載作を模写している、何を描い…

子役には勝てない柿葺落しでも

新歌舞伎座に行きました。 一部の出し物は、最初の二つが踊り。「お祭り」は三津五郎が驚くほど勘三郎にそっくりで、一瞬「生きてたの!」って思ったくらいだった。花道から駆け込んでくる勘九郎と長男の七緒八、七之助、パッと花が咲いたようだった。まだ言…

サラサラと母の匂いや夏の衣

今日は涼しい。大島着て来てちょうどいい。冬に大島着ていたら「寒くないすか。」ってキモノ屋のダンナに言われた。「だって暑い所で織られているものですからね。」と言うのだった。それは冬に着るんじゃないよ、って遠回しに言われたのよね。それでつらつ…

初夏や流行のバッグで銀座通り

3000円で買ったバッグ、とっても軽いので気に入って毎日持っている。しかしこのひと月の間に色違いのバッグ持っている人と二人すれ違った。私のは白黒だが、グレーとピンク、白と茶色。同じもの持っているとなんだかバツが悪いのはなぜだろう。ヴィトンとか…

春愁やよくわからないTPP

昨日の東京新聞の書評。赤瀬川原平の「利休ー無言の前衛」。 映画「利休」の脚本を書くためにそれまで無縁の茶道に近づいた著者は「お茶を入れる、その入れ方が次第に儀式化していくというのは、生きていることの不安によるものではないか」と記述する。評者…

東横線死んでしまった鳥雲に

渋谷始発の東横線は無くなった。あれは副都心線の通過駅なのだ。そう切り替えないと、いつまでたっても迷う。副都心線の渋谷駅は今までもあって、そこから銀座線もJRも井の頭線も遠かったのよ。東横線沿線利用者は東急に見放されちゃったんだわ。渋谷に行く…

花冷えや歌舞伎役者のお練りかな

さむ〜〜い中銀座にいるんだから、と思って4丁目松屋まで行った。スゴイ人なのでどんどん歩いて1丁目のスタートポイントに。この辺は割と空いている。雨はやまないし寒いし時間は遅れるし段取り悪い。役者は50人ほどいたと思うがごちゃごちゃ固まって通…

ハンドバッグ中に広がる蜃気楼

バッグ買いましたん。バッグ買いたかったことすら忘れていたけど、銀座のデパートで目に入って、あら悪くないわ、と持ってみれば軽くて中も黒くないしブランドロゴも無い。A4ファイルが2冊ぐらい楽勝で入る。同じ白い皮の化粧ポーチまでついている。それで…

オリンピック

ツイッター見てて、ソチの次の冬季オリンピックが韓国の平昌というところだと知って驚いた。知ってましたたた?2018年に韓国で、その後2年後に東京オリンピックて可能性があるんでしょうか。不文律で(金持ちの国だけだが)5大陸をまわっているように思います…

一夜明け迷路となりし通勤路

金曜の夜、東横線の線路を地下化するために代官山で1200人もの作業員が作業した。ウチは線路の近くなのだがほとんど物音も聞こえなかった。日本の鉄道技術に心底頭の下がる夜だった。この技術をもっと輸出出来るのじゃないかね。中国の高速鉄道事故の時、車…

さやふなら東横線の渋谷駅

ま、無くなるわけじゃないが、子供の時から馴染んでいた渋谷駅東横線改札口が地下にもぐってしまう。今夜はいよいよ交差している山手線の下に東横線の線路を貫通させる工事が行われる。たった5時間くらいで今まであった線路を取っ払い新しい線路につなげる…

高額なモノは銀座で園遊会

ランチを頼んで本を読もうと眼鏡を出したら右のレンズがぽろっと取れた。買ったお店は近くなので直してもらいに行く。直している間、店員さんとお喋り。「これ素敵だけど値段もいいわね。」「鼈甲なんですよ。」35万円くらいである。色は黒で弦と鼻渡しの…

土降るや除染をあざ笑うごと

日曜日の昼過ぎに上野に行く。山自体が霞んでいて、黄砂だか花粉だか放射能だか知らぬが、突風が吹き荒れて時々歩けないほどだ。出てくる前にNHKの政治討論で、復興の一丁目一番地は「除染」であると知事が力強く言っていたが、本気なのだろうか?幼稚園のグ…

もう週末だもう春だ

彫刻家の島田紘一呂先生のお家で、「冬眠してる蛙見る?」といわれて見せてもらう。古材の下に数匹おりました。ココアにくるまれているように見えました。側の水瓶にはもう卵が産みつけられています。蛙の家にもカレンダーがあるに違いない。「啓蟄」に円が…

春宵ひいきの歌で埋め尽くす

品川区民ホールに大井町まで。場所が分からなくて交番で聞く。親切に教えてくれて「ちなみに今日キュリアンで何があるんですか?」と聞かれる。「前川清。」と答えてそのキュリアンに。去年の暮れに切符とって楽しみにして来た。9割くらいの入り。観客平均…

土降るや許容範囲を越えるほど

三月、春一番。今朝は吹き飛ばされそうだった。キモノ着てるから身体に巻き付いている布たちがハタハタと風をはらんで、洋服の3倍くらい空気抵抗を受けてしまった。同じ服ばかり着ているのも能がないのでキモノを一週間に一度は着ようと思っている。キモノ…

辻占を波除神社で冬温し

東京新聞の占い面白い。ためになる。50年ほども連載されていた先代の庵主様が1月に亡くなられたのはショックだっが、新しい方にも慣れた。先代を白州正子も「この坊さんはいいこと言うのよね。」と話していたそうだ。新聞取って無い方、下のURLでご覧下さい…

蓬餅新聞小説読みながら

私 草餅の草が生えてる世田谷線先生 もうちょっときれいな句が出来ないわけ?私 草餅の草は練馬か世田谷か先生 川柳。 それでタイトルの句でオッケーが出ました。これが最初に出来た句だったのに、つまらないような気がしてどんどん変になった。変な気はして…

春なのか不穏な人とすれ違う。

築地場外から銀座に向かう途中、前から大声で喚きながら50才くらいの男が来る。喚いたままバイクに飛び蹴りして倒す。前に男性が二人歩いていたのだが私一人だったら道を渡ったかもしれない。でもそうして追いかけられればもっと怖い。昔ガラガラの昼下がり…

ダンナの話し。

地下鉄の改札を出て、前の若い男性につづいてエレベーターに。その30才くらいの男がスゴイ勢いでカゴから飛び出してきたので何か変なものでもあるのかと不審に思って乗り込むと,別段何もない。しかし、その男が何かわめいている。「早く乗んなよ。」というと…

ブランドショップ覗き込んでる春隣

昨日の続きですがね、何故にブランドのバッグが好まれるかというと、判断放棄の結果ではないかと思うのです。何を選んで良いか判らないほど選択肢があるので、もう評価が定まっている、つまりあのバッグをぶら下げている人の懐具合はこれくらいって判るのを…

銀座通り鞄探して冬温し

ハンドバッグを買いたいなー、と思ってもうひと月くらい探している。絶対条件はブランドネームがついて無くて中が黒くない、というだけなんだけど、探すとなかなか見つからない。おりしも冬のセール中であって世の中にバッグというものは溢れかえっていると…

鬼やらい団十郎も去りにけり

日曜日、食事がマンネリである。ネットでいろいろレシピを漁って料理したりするが、なかなか口に合わないし合ってもすぐ忘れるのよね。鍋にでもしようと買った鱈の白子。タマネギをベースにホワイトソースを作りマッシュルームと白子を入れてパスタソースに…

横綱に別れを告げてさて二月

昨日は大鵬親方の葬儀だった。青山斎場の出棺は相撲甚句と打ち出しの木で送られ「大鵬」というかけ声もかかってしみじみした。そこから町屋斎場まで都内のゆかりの地を巡ったのだが青山信濃町九段下両国清洲橋箱崎秋葉原、霊柩車のお尻に付いて行ったのだが…

大寒や野の花束をありがとう

椿、コデマリ、ユキヤナギ、三椏の枝が投げ込まれていてとてもきれい。みんなありがとう。 食えないと去り行く尻尾朝寒し

マヤ暦の週末も過ぎ松も過ぎ

松どころじゃなくて母の命日も自分の誕生日も過ぎてしまった。兄のような従兄弟も12月に亡くなって、親戚のような大鵬親方も亡くなった。従兄弟も親方も私の十歳ばかり年上で、ずーっと元気でいてくれるものと思っていた。しみじみと昭和が去ったと思う。こ…

しずしずと娑婆が近づく実千両

景気が良くなるといいですね、と新年のご挨拶としては言い交わすのだが、景気さえ良くなればいいと言い切れない思いがある。お昼ご飯、大好きなロールキャベツを美味しく食べていたら、隣の会話が聞こえて来た。「、、NPOの金はどこで出すのか、、、」「、、…

さんぜんせかいいちどにひらくうめのはな

王子の北とぴあという所で出口王仁三郎とその一門の「古今独歩」という展覧会をやっている。私は大本教というものに関する知識ゼロなのだが、王仁三郎のキッチュと呼びたいような陶器を見たいと思った。会場は地下鉄南北線の改札口に直結した便利な場所だ。…