しずしずと娑婆が近づく実千両

景気が良くなるといいですね、と新年のご挨拶としては言い交わすのだが、景気さえ良くなればいいと言い切れない思いがある。お昼ご飯、大好きなロールキャベツを美味しく食べていたら、隣の会話が聞こえて来た。「、、NPOの金はどこで出すのか、、、」「、、5年で減価償却を含めて儲けが出たら撤退すればいい」「3億ぐらいで土地の手当をして、よそで組み立てた住宅を置いて、、、」「置くだけじゃ津波が来たらどうする?」「、、逃げればいい。」途切れ途切れにしか聞こえないけど、復興で金儲けの話のようだった。最後に「そな、儲けましょう。」と言い合って出て行った。最初はこういう人たちがいるので日本経済もどうにかなるのかと思ったけど、それより自分さえ良ければいい、としか聞こえなくなった。折角のランチが台無しだ。もうすぐ2年が経つのに仮設住宅や避難場所で苦労している人が沢山いる。一方、銀座のレストランで復興資金をどうやって儲けの種にするか謀議を凝らす人がいるのが現実だ。


ところで北とぴあの「古今独歩」は明日12日で終わりです。
3月19日に鎌倉で1週間展示があります。京都の亀岡には常設ギャラリーがあるようです。出口王仁三郎は「芸術は宗教の母なり」と言ったそうですが、その言葉に素直に共感出来ました。


アケオメ!