2017-01-01から1年間の記事一覧

挨拶は大事で師走で年賀状

作句が絶不調で、句会でも取ってもらえないような句しかできない。 俳句は詩だ、とは師の教えであるが我が詩心の欠如を感じるばかりだ。 小説は多読してきたが、詩集はほとんど接点がなかった。 ま、いいや。ヘボ句乱造でも作るのは面白い。せめて今年喜ばれ…

干支なれば犬描く猫派の私でも

昨夜の銀座10時過ぎ、そこここでウインドーのクリスマスオーナメントを外していた。さー皆さんクリスマスは終わりです。 これから新年に向かって爆走です。思うにクリスマスがない時代の師走は、もっとスッキリとしていたと思う。 師走に入り浮世の掟でバ…

耳タコな相撲の話師走かな

ムートンは今日はビトンでクリスマス みんなうんざりしてると思う。 マスコミの人、こんなことを毎日毎日報道するためにお勤めしているわけじゃないでしょうに。 「朝まで生テレビ」で相撲取り全員呼んで討論したらどうかしら。 討論にならないから手が出る…

着ぶくれて隣に誰も座らない

来春で10年になる俳句。 未だによくわからない。ぼーっと俳句の森を眺めている。 どこかでブレイクスルーしたいが、まだ森の中にも入れてない感じである。 上は、今回の句会で先生が取ってくれた句。こんなんでいいのだろうか。自ら面白がらない。 報告に…

悴みて人のそばには猫がいる

ママが書き散らしているのは下手な絵と俳句なんだぜ。 どんなに寒くてもこれさえあれば凌げるコートが無い。どうしよう、と悩んだのは10日前。 銀座を歩いていて見つけたダウンコート。亀の着ぐるみのようで暖かいけど、こんなにかさばって電車に乗っていい…

レンコンの穴に去年が落ちていく

蓮根をおせちに使うのは先が見通せるように、という意味があるのだそうだ。 「今」は今年だが、来月になると去年になってしまう。今年の「先」は1ヶ月しかない。 一月には、まだ十一ヶ月の未来があるのと比べてみれば、気が焦るのは当然なのだ。こんなこと…

柿届き美味いワインの夜となる

友人が自分のところで取れた柿を沢山送ってくれた。 柿、あんまり好きじゃない、と思ったがこれがとても美味しい。 小ぶりであっさりしている、といえどそんなには消費できない。 冷蔵庫にあった穴あきチーズとくるみを散らしてオードブルにした。半分食べて…

猫の手は貸せないものや懐手

長らく仕舞い込んでいたムートン発見。 誰よりも早くジュウベイが占拠した。 それでキモノですが、毎日和服なら私だって楽に着られるようになると思う。 でも洋服というものを知ってしまったら、もはや和服の日々には戻れない。 この断絶は戦後のことだ。そ…

そこどけとママが言ってる冬の朝

やってまいりました、キモノシーズン。いつになったらササと着ることができるのでしょうか。 もう足かけ十年着ているのに、着てるのに。 私が不器用であるということを棚に上げても、なぜこのようなややこしい着方しか許されないのか本当に不思議に思うのだ…

冬の月赤子の泣き声寺のカフェ

左上はペンダントライトじゃなくて本願寺。 築地本願寺に「本願寺カフェ」ができた。 夜5時過ぎに行ってみた。広くて70人くらい座れるかな〜、高い天井、高級な木のテーブルとイスでゆったりしている。メニューは甘味どころに近く、クリームロールやパフェ…

冬木立猫にはむだなものがない

メガネもスマホもいらないにゃ。 スマホ中心生活者としか言いようがない人々が溢れかえっている。街を歩いていると怖い。 よそ見するんじゃない、って言われて育ったのに、違う価値観の世の中になったのね。

美しきものは野の花ワンピース

ワンピースという漫画は3億冊も売れているんですってねえ。 それなのに一度も手に取るチャンスもなく見に行った、「スーパー歌舞伎ワンピース」。 とっても面白うございました。破天荒な物語が妙に歌舞伎の所作にぴったりで、演出、衣装etc,素晴らしかった…

日展に急ぐ天使や朝ぼらけ

先週、「日展」に出かけたら地下鉄を降りたところから、結構な人出で無料公開日であった。会場はとっても混んでいて、こんなに美術愛好家が多いのだと改めて驚いた。 人は何故美術館に足を運ぶのだろう。何かに出会うことを、自分が何に感応するかを確かめに…

冬木立みんな同じ服を着て

冬服でバッチリ着込んで出たら,あっつい。 駅ビルの店に好みのワンピースがあったので試着する。冬着に戻るのが嫌になってそのままそっくり着ていたものを預けて来た。ひらひら薄っぺらい服で快適だ。初めて試着に寄ったのは、長く日本の雄であるワールdの店…

友に孫吾にはネコや小春かな

中学からの友人に初孫が。 一昨年結婚した45歳の息子夫婦に可愛い女の子が生まれた。 人生が長期化している折朗報ではないか。 お祝いにロンパースを買って、その可愛さ小ささに驚いた。 4キロって、うちのしまこくらいだもんな〜。あそこから70年近く…

移り行く時の早さよ十一月

ベランダの残り花を摘む。 紫陽花、サルビア、宝塚。 名前は豪華だがしおれたさまが儚い。 今年はまだ2ヶ月ある。 去りゆく秋をゆっくり楽しみたい。昨夜は、上野の山のパーテイーの帰り御徒町のガード下居酒屋に。 暑くも寒くもなく外気の中で飲むのは愉快…

戦などすることなかれかまど猫

俺はそんなにばっちくにゃいぞ。 戦争をしたい人間なんているはずがないと思うのだが、シリアだってイラクにだって聞いてみてほしい、「戦争したかったのか」と。武器のためにパーツやカネを提供している企業も銀行も日本にあるのを、どう考えればいいのだろ…

枯野には道草食いつつ行きたしと

急に冬ですね。 先週は袖なし夏服だったのに。 季節の展開が早くなり、人間の世も慌ただしい。オンジウム咲きました。 長雨に黄色が嬉しい。 小選挙区制になってから、選挙演説とかすごく少なくなった。 一騎打ちしか選択肢ないのつまらない。政治がオセロゲ…

雌木だった父の形見の銀杏の木

もとは多分カラスの落し物。 父のマンションの庭に小さな銀杏の木が生えたので、千葉のうちに持って行って植えた。 10年くらい経って、臨界点を越えたようにぐんぐん大きくなった。先週初めてギンナンが生っているのを見つけた。 父が亡くなって19年。来…

十月や地獄の沙汰も金次第

先週から政局を見ていて、頭がぐちゃぐちゃだ。既成の政党がなぜ昨日今日出て来た政党に飲み込まれるのか。党首が公認しなければ誰も公認されないのか。参議院にいる既成政党の議員はどうなるのか。前原が党首になった時点でこの話は進んでいたのか。 わかん…

びろーどの肌の青虫秋の風

山椒の根元に黒い糞がポロポロ落ちていたので、じっと見て探したら、いたいた青虫ちゃん。去年も今ごろ蛹になって、それっきりだったのだ。春の青虫もみんないなくなっちゃった。多分鳥に食われたのだと思う。自然界で生き延びるのは大変だ。

今場所は一人横綱残暑かな

日馬富士は気合十分で勝ちました。 国技館で団扇もらえると思ったら無かった。暑かった。 昼酒は良くないのにょ。 卓上の猫の薄目や秋澄めり

ぼんやりと去りゆく夏の尻尾見る

ウ〜ム、八月最終日である。 しかもすごく涼しい。20度しかない。 不順な夏不純な政界不当なミサイルと気が晴れぬことである。こんな状況にでも人間は慣れることができる、という実験なのかしら。夏と一緒にさいなら〜。 残るわたしにゃ。

長雨やモノクロームの海の家

萬鐵五郎の展覧会を逗子の美術館でやっている。 萬好きだけど、遠いな〜、と思っていたら、句友の日本画の先生が絶賛しているので、行ってきた。充実した内容でたくさん発見があった。「裸体美人」草の上に寝転がる赤い腰巻の女性像、有名な絵なのでご存知の…

鎮魂忌合間に山の日出来にけり

テレビ見てたら、山歩きの番組ばかりなのであった。 山道を見ていると御巣鷹のイメージがだぶる。 こんな漠然とした祝日って意味がないと思うのだ。 近くで「写真家としてのチェ・ゲバラ」というのをやっているので見に行く。 革命家も写真家としては何者で…

散らかってるそれがなんだと鉦叩

蒸し暑い。とにかく暑いのはキライだ。 散らかっているとそれだけで暑苦しいが 片付けするのも暑い。 色を整理すればいいのよね。白いクロスに白いティッシュboxならなんぼかスッキリすることか。

鷺草は羽ばたき空に去っていく

一輪咲いてから、なかなか他が咲かなかったけど一日留守にしたらみんな咲いた。本当に白鷺にそっくり。 まだ背が低い時に、美豚が先っぽを食べたことがあって、慌ててネコの寄れないところに移したのよ。

花咲くを待って七月過ぎゆけり

「7月の末には咲きますよ。」といただいた鷺草、昨日30日に翼を広げるように一輪咲いた。こんなにぽってりと咲く気配もなく咲くので驚いた。Mさん、ありがとうございました。咲いてホッとしたにゃん。

美術館森と泉に囲まれず

十和田市現代美術館が湖のほとりに立っていることを疑わなかったが、十和田市から十和田湖ってすごく離れていることを知る。一作家の作品が一室に展示されていて贅沢でお洒落である。 私は基本的に現代美術がわからないが、わかろうと努力はしている。 今回…

アートとは百鬼夜行のその向こう

上野の森美術館で石川九楊の書の展覧会を見る。 本は数冊読んでいるが、実物作品は初めて見る。 墨象から、心電図のような細い線の作品までいろいろある。 見上げるような大作に、たくさん字が重なって書かれたものは全共闘時代のバリケードを彷彿とさせて懐…