ブランドショップ覗き込んでる春隣

昨日の続きですがね、何故にブランドのバッグが好まれるかというと、判断放棄の結果ではないかと思うのです。何を選んで良いか判らないほど選択肢があるので、もう評価が定まっている、つまりあのバッグをぶら下げている人の懐具合はこれくらいって判るのを買う。それも懐よりちょっと高めのを選ぶ。そんな気がするのよねー。昔の指輪の代わりかもしれない。バッグも指輪もとくに役にはたたないんだけど、自分をアピールするという側面はあると思う。辻原登の小説で、「彼女は革のバッグを持たない。」と表現するくだりがある。楚々とした人って趣が感じられる。その人は阪神の震災で死んじゃう。彼女を見つけるのはいつも来る宅急便の配達のお兄さんなの。その小説の筋も題名も覚えていないのだが、それだけが印象に残っている。それくらいバッグを選ぶということが身体に根付いているんだわ。今、人間を裏返しにするとそこにブランドロゴがビッチリついているのを想像しちゃった。ちょっとキモい。



あたちきのううんと吐いたの。きもちわるいの。