山桜先に咲いたら先に散る

六本木の東京新美術館のエスカレーターで、後ろの人が「スゴイ建物ですなー、民間だったら極力金がかからないように必死で考えるが税金で作るとね〜〜〜。」と話している。確かにこの建物は吹き抜けだしガラスの壁面だしメンテナンスは大変だろう。だけど、効率だけを言えば、目が覚めるような建築物は出来ない。美術館だって美術だって必要なのかという話になってむつかしい。歴史に残る建築物はどれも大変な犠牲が払われているのが現実だ。美術館だけじゃない、20世紀にどっさり作った、すべてのインフラをどうするのかしら。日本中の道路やトンネルや橋が経年疲労して問題になってるけどメンテナンスはこれからの大問題だ。今週うちのインターフォンを25年ぶりに取り替えた。替えに来た業者が取説を見ながら工事するような案配で2日がかりになった。こーいう地味な仕事をする人を維持するのも大変なのじゃないかと感じた。ユニクロの社長がそのうち年収1億と百万円の層に別れると言って問題になっている。グローバルはgrow or dieなのだそうだ。everybody dieなんだから、そんなに戦闘的にならないで、地味な仕事をする人にも目を向けてほしい。



さんねんねたろう、猫だからいいんだ。