2018-01-01から1年間の記事一覧

若鮎のような二の腕惜しげなく

ノースリーブが目につく。 もう、春服っていらないのかも。 適当にお洒落しなくちゃ齢に押し流されると思うけど、安物がこれでもか、というほど溢れかえっている世の中だ。気持ちもデフレになってお腹いっぱい。テレビのアナウンサーを評価するのに、私の母…

セクハラの意味陽炎へる昭和の日

テレビでコメンテーターの女性が「私も同じような立場でセクハラにあった。」というのを聞いて、それは自慢か?と感じた自分がいる。そのことに自分で驚く。セクハラという言葉がなかった時代に若かったので、あれはセクハラだった、と思っても過ぎたことで…

絵師と行く近江の旅や花吹雪

先週は「才村先生と行く琵琶湖ツアー」に行きました。私は30年くらい前に十一面観音にはまったことがあり、今回は琵琶湖3度目の旅でした。 総勢11名、大阪組東京組ほぼイーブンで、とても楽しい旅でした。知り合いばかりじゃないというのも刺激的だと思い…

香草の花は可憐や春の風

冬の間放っておいたベランダ。 重い腰を上げて整理と掃除。 ローズマリーが花をつけているのを見つけて嬉しい。 すごく茂ってしまったので剪定する。触っているといい香りだが私は匂いの強い香草に弱くて料理には使わない。パクチーなんて絶対に食べない。 …

四月一日やベッドメイクは風呂敷で

四月一日は綿貫って読むのよね。 お布団の綿を抜くことだけど、抜いたらまだ寒い。猫毛予防は風呂敷で 花粉症で夜中に目覚めると喉がピリピリして痛い。 空気清浄機で蒸気全開。湿度が上がると湿気が花粉を抱いて下に落ちるのだそうだ。知らなかった。 猫も…

花散らし夜風の音や寝付かれず

瞬きしたら春である。いや、夏かもしれぬ。ビトンが昼間私の布団にくるまって寝ることを覚え、知らないで寝たらひどいハウスダスト症になった。それで布団は風呂敷で包んでベッドの上に置くことにした。常に夜逃げスタンバイの案配。昨夜はすごい風だった。…

目立つこと大事だけれど渡漁夫

五輪の東京にはこの制服が溢れるのだぞ。 目立つことは確かですが、着こなすことは不可能かも。 暑くなったり寒くなったり着るものに悩む季節がまたやって来た。 昔は衣類は高かった、って日本史の本に書いてあった。衣類の成り立ちを考えればそうだと思う。…

「幸せの絵の具」で描く蜃気楼

カナダで一番有名なナイーブアートの女性画家、モードさんのお話です。 モードは若い時からリュウマチで体が弱い。両親亡き後、兄に家を売り払われてしまう。行き場を失って、粗野な男性の家政婦募集に応募してその家に住み込む。 その4メートル四方の二階…

シャンデリアヴェネチア製や花馬酔木

母と泊まったホテルの小さなシャンデリアを母が欲しいと言ったことを時々思い出す。 ベニスの街灯のほやはピンクだった。 今世界中の観光地が人で溢れかえっているそうだ。 そうなると穴場を探そうという力も強くなり、なにせネット時代だから人はどこにでも…

逃げ足の速き二月よグッドバイ

歳をとると一年が瞬く間に過ぎていく。 それは生きてきた年が一年の分母にどんどん加算されるからだ。それはもちろんだが、加齢により行動が鈍くなるせいもあると思う。30分でできたことが50分かかるようになる。眼鏡をかけないと見えないものが増えて、…

青春の跡地を早く野焼きせよ

晴海通りから。 手前エルメス、白いところソニービル跡地、向こうが東急プラザ。ソニービルにはパブカーディナルというカフェバーの走りがあった。ずいぶんいろんな人が待ち合わせに使っていたと今になって知る。若い時にきっとすれ違っていたわね。ソニービ…

ソニービル消え見ゆるのはエルメスなり

数寄屋橋交差点側から撮った写真。 エルメスってこんなに立派なビルなのよ。 全容が見えて驚く。ソニービルができた頃よく行ったものだった。 あっけなく壊されちゃって青春時代を否定された感じよ。

明日の朝ラジオ出演聞いとくれ

24日朝8時TokyoFM「キラッと銀座」で絵のこと銀座のことお話します。パーソナリティーの仲川希良さんは多摩美のデザイン科卒業だそうでとても楽しかったです。 希良ちゃん、私の歳の半分! 金子兜太は「東京新聞」で平和の俳句の選句をしていたので身近に感…

遺言を心に刻み冴返る

昨夜は句座を始めて10年目の夜であった。 2008年2月21日が最初の句会だった。 兜太の字。3年前にデモに行った時参加している人にもらった。 今朝兜太の逝去を知った。 梅咲いて庭中に青鮫が来ている梅の花影の庭を歩いている心地。 銀行員等朝より蛍…

3Sここに極まり蜃気楼

3Sって、スピード、スポーツ、セックスのことなのよ。 国民を無知に誘う仕掛けです。 隣国のオリンピックでこんなに電波ジャックされちゃうのだから、東京オリンピックはどうなるのやら。クワバラクワバラ。先日銀座で、風呂場のタイルを引っ剥がしたような…

白菜は春光孕むダイアモンド

久しぶりに「道の駅」に。 わ〜、たくさん白菜。レジに並ぶ人みな白菜を抱えて、シャーロックホームズの「赤毛組合」みたい。 一個百五十円で買えて嬉しい。前のおじさんは20個も買っていた。ちゃんこ鍋屋でも経営しておられるのだろうか。 ブログがサーバ…

雑念の去らぬ毎日息白し

ぼーっとしてたら、もう30日!なんということでしょう。 69をテイクオフして、どんどん70歳に近づいていくのでボヤボヤしていてはいけないのよ。と言っても日常はそうそう変えられない。 夫・車谷長吉作者: 高橋順子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 20…

初場所の熱気もどこか他人事で

どうなるのか相撲。 なんとか法人になんかならなきゃ良かったに。 初日テレビに横綱審議委員が写って喋っていたけど、むしゃむしゃお弁当を食べていた。 違和感を感じた。こんなに問題を抱えた場所で飲食してもいいのかどうか考えればわかるだろう。 相撲取…

冬ざれや社会を憂うわが人体

例年今頃体調悪い。生まれるのが嫌だった記憶が呼び覚まされているに違いない。母も嫌だったに違いない。真冬の札幌で初産なんて申し訳ない。で、母は80歳で私の誕生日の前の日に亡くなったのだった。昨夜NHKスペシャル驚異の人体で腸の特集やってた。 この…

成人式移動祝日反対だ腰定まらぬ大人になるやも

成人式に和服を借りて着付けをすると60万円くらいかかるって、みんなも驚いたでしょ?ろくじゅうまんえんですよ。 着物と帯、普通に買えるではありませんか。 でも振り袖なんかめったに着る機会が無い今日、やめた方がいいと思う。代案1、小紋の着物を買…

半世紀思いしみじみ剥く蜜柑

新年あけましておめでとうございます。 創業50年の年を迎えました。 画家の皆様、大勢のお客様、すべてのお取引先の皆様、社員諸君、ありがとうございます。皆様のおかげで「一枚の繪」が成り立っています。「家庭の団欒のために絵を売っている。利殖目的…

月冴えて年越す夜の川の音

紅白見てゆく年くる年を見て、空を見上げたら素晴らしいお月様だった。俳句にしなくっちゃ、と思い川辺にいることにした。俳句は嘘はダメだがフィクションはオッケーと何かで読んだ気がする。 思えばいろいろな川があったなーと思い返す。 小さな時住まいの…