遺言を心に刻み冴返る

昨夜は句座を始めて10年目の夜であった。
2008年2月21日が最初の句会だった。


兜太の字。3年前にデモに行った時参加している人にもらった。


今朝兜太の逝去を知った。

  梅咲いて庭中に青鮫が来ている

梅の花影の庭を歩いている心地。


  銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく

出社時、銀行の前を通るたびにこの句が浮かぶ。
どうやったら蛍光する烏賊、なんて言葉が出てくるのか。
まだまだ勉強したいと思う。


画廊に来たら、吉野純先生の訃報だった。

二紀会の重鎮でたいへん慕われていたが90歳ですっぱり要職から離れられていた。
私は先週13日に、「新しい作品を作ったんですよ。」とおっしゃる先生の夢を見た。
大きな四角い温かみのある立体作品で、さすが吉野先生、と思い目が覚めた。
お会いしたいと思い、編集部から電話したらご入院中とのことだったが、そんなにお悪いという風ではなく、ご退院されたら行こうと思っていたのだ。
雑誌で一年間油絵を指導していただいた。

絵は三次元を二次元に落とし込むこと。

一生忘れません。またお目にかかりましょう。

 桃の花先生の色思いけり