猫の手は貸せないものや懐手


長らく仕舞い込んでいたムートン発見。
誰よりも早くジュウベイが占拠した。


 それでキモノですが、毎日和服なら私だって楽に着られるようになると思う。
でも洋服というものを知ってしまったら、もはや和服の日々には戻れない。
 この断絶は戦後のことだ。それまで着物だった女性たちも続々と洋服に変わっていった。私の世代はそれを目の当たりにしている。そして洋服だけが当たり前になった。
 今更着物を着るのは、はっきり言って趣味である。自分が着物を着ようと思った動機を考えるとそうとしか言いようがない。着れば珍しいので、カンバセーションアイタムになるし、親切にしてもらえる場合も多い。これはなかなかのアドバンテージである。趣味と思えば、多少着るのが大変でもそれでいいのだ。
 今後も年寄りのコスプレとしてなるべく手抜きして楽しもうと思っている。