梅雨寒や隅から隅まで濡れそぼる

今朝は寒いくらいでセーターを着ている。衣替えを終えていなくてよかった。

この年になると20年30年ものの服が不思議ではなくなる。

良いものを長く着るのがおしゃれの王道と言われた時代に生きたからなおさらだ。

良いものは高かったわけで、捨てるのがためらわれる。

それでイジイジ持っていると確実にあなたの足を引っ張ります。

 「似合わなくなったら捨てるのよ。」

 「なんで?」

 「持ってると着るから。」

と、母は言ったものです。

洋服の流行は確実にシルエットを変えてきます。自分の体型も変わってきます。

それを「いいもの」だからと着続けると確実にババアに見えるのです。流行遅れな分年齢が加算されるのです。今は1万円も出すと大概のものは買えるほど洋服はデフレです。シャツとかパンツとか今のパーツを組み合わせて凌ぎましょう。

それで着物なんですけどね、これは百年分加算されます。ここまで変わると年齢関係ないです。着物の人見るとそこだけ時代が違って見えませんか。

だから着るのも面白いのですが、年とともに億劫になりまする。

着るものの興味も随分薄れました。好きだったんだけど。