かじかめる心に紅の帯締めを

昨日の雨は今朝まで続いたので着物はお休み、ったって最近ほとんど着ないんだけど。
先日の着物の組み合わせをSさんがブログで誉めてくれたので今日はお洒落話し。
なにかを読んでいて不思議と頭に残る言葉ってあるでしょ。そのひとつに「着るものの組み合わせでベストなものは一つしか無い。」というのがある。洋服なら「一週間の着回し術」なんて特集がよくあるし、着物一枚帯三本とも言いますよね。それはそうとして、一番良い組み合わせというのは一つだけ、という意見に賛成だ。グレーのジャケットとスカート、インナーは黒でも赤でもいいんだけど、やっぱりこのシャンパンイエローのブラウスが一番、とかあるわけ。着物もそうのようだ。キャリアが短いので断言は僭越だが、着物帯襦袢帯揚帯締め履物、全体が上手くまとまらないと気持ちの悪いものだ。着物はあまり色数を押さえると寂しく見えるが、年齢と相談もあるから兼ね合いが難しい。「おなごは年いっても、どこかに赤を使わないとあきまへん。」っていうのも心に残っている。地味な組み合わせには草履のつぼとか帯締めの出番である。でもね着物はゼッタイ大人っぽく見える。ハッキリ言って老ける。先日大島を着て出かけたとき、初対面の70過ぎの男性に必要以上にエスコートされた。私を年上だと思っているのは間違いなかった。大分前だが海外のパーティーで、昼間着物で、夜プレーンな黒のワンピース着たら、昼間会った人に、若い!と絶句されたことがある。だいたいプラス10才には見える。というか、年齢が判らなくなるのだ。
きっと10才は歴史加算分なんだわ。