暮の秋というくらいの暗さかな
昨日の午後画廊の周り200軒くらいが2時間弱停電した。
エレベーターも止まり階段で上がってきてくださった方には懐中電灯をお渡しして鑑賞していただいた。部屋はお互いの顔がほの白く見えるほどの暗さで水彩人のメンバーとおしゃべりを続けた。絵にはその人特有の色があると思う、と色々例を挙げていたらパッと電気が回復した。白けるとはこんなこと、なんて明るいのか、明るすぎるわねと言い交わした。暗闇の中で話していた眼裏の鮮明な色も飛び散ってしまった。暗いと集中力が高まるのじゃないかとマジに思う。トイレの100ワットとか今は言わないかもしれないが不必要に明るいことのたとえで、今の世の中はまさにそれではないかと思う。
311の後、東京は束の間暗かった。
今はそんな事は無かったかのようだが、いつまでも電気を貪っているとバチが当たると思う。
ぼくたちは暗くてもへいきにゃ。