夏の夜猫にもバトルはあるのだよ


最近ジュウベイは夜クロゼットの上の棚で寝ている。
しかし昨夜突然下りて来て、我々の間の枕で悠々と寝ていたシマコの上から襲いかかり投げ出して、自分がそこにナガナガと寝たのであった。よく考えてみれば後から来たあいつが、なんであんな良いところで寝てるんだよ。と言うのであった。


昼寝の時間はそれぞれに。



藤原新也さんのHPから


W杯に想うこと。
なにやら日本中が沸き立つ初勝利の中で、カメルーンの敗戦にがっかりしていた俺はいったい何だ(笑)

オランダにはぜひ勝ってほしいと思っているが、カメルーンを応援していたのはNHKで放映されたあのエトーの言葉に心を動かされたということがある。

彼はインタビュアーから「ゴールとは何ですか?」と問われて、しばらくの沈黙の後小さな声で「愛だ」答える。

それはありがちな浮ついた言葉ではなく、その背景には貧困にあえぐカメルーンの国民の中で彼は希望の星であり、彼はそれにいささかの苦痛を感じながらも一身に受けて立とうと常に努力して来たということがある。
自分がひとつゴールするごとに物はなくともチャリンと人々の心に投げ銭をしているようなものだろう。
サッカー施設のない本国に1億近い金を投入し、無料で選手の卵を養成しているというのも貧困の中で育った彼が同じ境遇の子たちを愛しているということの現れと言える。

まさに彼にとってゴールとは愛なのだ。

こういった言葉を吐ける日本人選手がいったいいるだろうか。
多分ぜったいいないな。

私は世界の各選手に「ゴールとは何か?」という単純な問いを発してみたい気持ちに駆られる。
それは君にとって「人生とは何か?」という単純にして手ごわい問いにも似ている。

W杯とかこういったイベントには自国のチームを応援するというのは当たり前のことだが、逆に日本人だから日本を応援するという視野狭窄的意識を脱したとき、そこに何が見えて来るかということも大事なことだと思うね。

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他人に「愛」を感じることが出来る能力、というのが日本人が一番欲していることかもしれないなー。