迷宮を弄ぶまじ枯野かな


青森芸術センターという、美術館とレジデンスを兼ねた建物に行きました。私今まで何故安藤忠雄の建築に違和感を感じて来たのかという疑問が氷解しました。彼の建築は「見通せない」のです。サントリー山崎美術館もそうでしたが、青森の建物も美術館に入ると、半円に沿って奥に行くようになっているので先まで見通すことができません。なおかつ行き止まりになります。スルーはできないのです。山崎は円をぐるっと一周しますが全体像が見えないのは一緒です。このような空間が好きな人はいると思うけど、パブリックスペースにはどうなんでしょう?渋谷駅はウチの隣駅なので嫌でも利用します。(極力避けているが。)何度行っても慣れません。天井が低くて蟻の穴の道に迷い込んだ気分になります。事故で停電にでもなったらどうなるのでしょう。事実駅ナカには他の駅には見られないくらい多くの警備員が配置されています。工事を発注した人は彼が「迷宮建築家」であるということを解っていたのでしょうか?以前の渋谷駅の半屋外の見通しの良いホームを返しておくれっ。


小さな図書館はお洒落でした。