美術館に行こう

社報のネタに詰まって、今年は2月から勝手に美術館桔?鬚靴討い泙后
さて美術館は楽しいか?いつも楽しい訳ではない。展示自体が薄い時もあるし、知識が伴わないと全く面白くない場合も多い。
美術館に行くと、私はいつも西行伊勢神宮を詠んだ「なにもののおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」という歌を思い出します。ルーブルの「モナリザ」の前に立ってこれほどピッタリ来る歌はなかなかないと思いました。モナリザほど有名ではなくても、美術品というのはなんだかわからなくても、かたじけないオーラを放っているようです。
 この一年間で何が面白かったかと聞かれれば、1,「若沖」2,「アルフレッドウォリス」3,「コルベールの灰と雪」の順番です。
理由は次のとおり。
1コレクターの意志と迫力がいやでも伝わって来る。作品内容も素晴らしかった。
2私の好みの絵。
3意外性と時代に即したメッセージ性。
1と3については大キャンペーンが張られたことも見落とせません。キャンペーンは大事です。ここで7割がた展覧会としての勝敗が決するでしょう。それに乗って見に行くことは悪いことではありません。力を入れて張っているキャンペーンです。見なきゃよかった、なんてことは、まず無いと思います。事前に沢山の情報を得ることも容易ですから大いに鑑賞の手助けになります。問題は「混雑」だけでしょう。
 時代性。同時代といえばコンテンポラリーということになります。イコール「わけがわかんない」という捉え方もありますが、評価が固まってないので仕方がないともいえます。自分で評価してみようじゃないか、という挑戦的な態度で臨みましょう。今まで見たこともないモノを面白がる余裕が肝心です。
 好み。これは芸術鑑賞において非常に重要な点です。これが解れば、無駄がありません。しかしながら「己を知る」というのは哲学的大命題です。とにかく「数見る」「場数を踏む」これしか無いでしょう。昨今手の込んだ有名建築家の美術館が増え続けているのは場数を踏ませるための算段なのではないかとも思います。

 ま、美術評論家になるために美術館に行くわけではありませんから、出来るだけ素直に見る。展示されている作品に全部値札が着いていて自分がビルゲイツ並みの金持ちだったらどれを買うか選ぶ。それも一部屋一点に限る。私が心がけているのはこの2点です。こうやって見ると、かなり自分の好みがハッキリしてきます。お試しください。