東京のへそは皇居建国の日

連休最終日、友人たちと皇居の東御苑という所に。こんなところあるの知らなかった。広大な庭園で江戸城があったところである。園内には各都道府県の樹が植えられている。寒桜、椿、老梅、マンサク、三椏がちらほら咲いているが人出は少ない。東京のど真ん中とは思えぬ開放感がある。大手町の方を見ると沢山高層ビルの建築中だ。昔は皇居を見下ろすような建物は規制されていたが、三菱地所の方が強くなったんだわ。皇居の方面を臨むと空しか見えなくて気分がいい。江戸城の名残りの掘割の石が凄い迫力だ。江戸城屋敷図の石碑があり、その広さ部屋数の多さにくらくらする。今から菖蒲の名札がずらりと用意されたりしていて春になったらまた来てみたい。入園料ただだし良い所だ。そこから北の丸公園を突っ切って武道館の前に至るとYellow Gold Tour(?)とかの公演で女の子がわんさと集まっている。スゴイ集客力なのに全くその存在を知らぬというのも寂しい。その人ごみを抜けて靖国神社に。今回一緒に散歩のメンバーが、行ったこと無い、というのでルートに。私だって2度目だ。前回は千鳥ヶ淵の桜を見てそのまま通り過ぎた。昼間見るとその鉄の鳥居の威容に驚く。私の両親は満州から命からがら帰国した。千鳥ヶ淵戦没者慰霊塔には子供の頃何度も連れて行かれたが、靖国神社には一度も行かなかった。夫も行かなかったそうだし、一緒に散歩の友の父上はノモンハン生存者だか行かないと言う。そーいう所なのだ。なんとなく集まっての散歩コースだったが建国記念日にふさわしかったかも。しみじみ寺山修司の歌を思う。   

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや