第12回Web句会

今回のお題は
万葉集に収められている持統天皇のこの歌
春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天香具山
からの出題でした。

白い嘘また一つつく五月かな 飛行船
君の眼の五月の鷹を解き放て 飛行船 (わさび・いて丁・万作)
バタフライストリッパーも衣更へ 飛行船

若葉風眩しきものは白き服 柚 (いて丁・鶉)
寝そべれば猫もならびて眠草 柚
過ぎし日は短くもあり桐の花 柚 (飛行船・いて丁・鶉・万作)

花衣秘して季節を失いぬ わさび
過ぎし日を竿に干したり昭和の日 わさび (鶉)
古都逍遙道標は紋白蝶 わさび (柚)

TOTO白くシャワー冷たく夏めけり いて丁
ワイシャツを干せば卯の花腐しかな いて丁 (飛行船)
いつか勤めざる日想ふ昭和の日 いて丁 (柚・万作)

三十路過ぎなにを焦らん蒸し鰈 鶉
夏近し制服の白の目にまぶし 鶉
偽りの衣装脱ぎ捨て叫ぶ春 鶉 (わさび)

若芝や花脊の里に鹿の鳴く 万作 (飛行船・わさび)
髪上げて衣紋抜きたる春袷 万作 (柚)
花冷えや過ぎしお酒の苦さかな 万作