第11回 Web句会

今回も 全員揃っての 句会となりました。
X句が選句されているというのは 面白いですね。
わさびさんの3点句が 最高点句でした。

寒けれど一口坂の桜かな 飛行船(鶉・X)
青空をただ目指してや黄水仙 鶉(万作・柚・X)
田螺取る少年の目の輝けり 柚(わさび)
花冷や薄目して見る不倫劇 いて丁(飛行船・X)
手に負えぬこと多かりし花守り 万作(いて丁・飛行船)
ボンネット猫の足跡降る桜 わさび(いて丁・飛行船) 
木蓮白き香りが身を包む 鶉
春の雁北北西にとる進路 飛行船
春の塵球ける足の軽やかに 柚
遁走や足手まといの春の泥 いて丁(万作)
干鰈冷め箸持つ手強張りぬ 万作
子供らの素足眺めて山笑う わさび(いて丁・万作・鶉)
変わりなき春を思えば共白髪 鶉
髭面のモンローウオーク猫の恋 飛行船
口まげて物言わぬ子や青き踏む 柚(わさび)
庭先の足形洗う春霰 万作(わさび・柚)
口笛を吹いて目伏せる修司の忌 いて丁(鶉・柚)
春の歌しらずしらずに口ずさむ わさび