銀座界隈

やっと冬らしく寒くなってうれしい。
寒いので人通りは少ないけど、それでも銀座は銀座、ギャラリー一枚の繪にお客様が途切れることはない。様々な作家の静物画が60点ほど、見応えがあります。日動画廊さんのフジタ展見る。近藤文人さんの「異邦人の生涯」を去年読んだばかりだったのでタイムリー。でも、昔見た時より古色蒼然と感じたのは何故だろう。とても良い作品も、それほどでもないのも混然となっているせいかもしれない。人間が一生かけて描くものだから、かなりの差がある、ということがはっきりわかって面白い。そのあとオークションの下見。買いたい作品があったのだけど、これも実物を見ないと、絶対に良し悪しは判らない、とあたりまえのことを確認する。手前味噌ですが、当社の「静物画の魅力展」がいちばん新鮮でした。銀座にいらしたらおよりください。

藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫)

藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫)