時雨るや通りすがりの喫茶店

「永遠の門」というゴッホを描いた映画を見た。

最後のクレジットに監督ジュリアン・シュナーベル、この映画をアズディン・アライアに捧げる、というのを見てびっくりしちゃった。この二人1990年頃ブリブリしていた絵描きとファッションデザイナーではないか。それが100年以上前のゴッホの映画を作ったのね。骨董品の箱を開けたら、もう一個骨董品が入っていたような気分になった。

もうすっかり忘れていた通りすがりの人が思いがけず絡んできたような、、わかっていただけるかしら。人生長いとメビウスの輪のようになるのだわ。

映画はなんだか人間嫌いの人が作った、って感じ。ゴッホが「生まれてきたのが早すぎた、未来の人のために絵を描いている、キリストだって生きているときは無名だった。」というセリフがあって、ゴーガンの絵を見て感じたのと同じキリスト教の桎梏を思った。