文庫本積み上げて待つ夏休み

とっても大人な映画。1949年から1969年まで、ニューヨークの作家とロンドンの稀覯本の店主が、本のやり取りを通じて文通するお話。時代が変化していくのが、手紙を通じて垣間みられる。第二次世界大戦直後にはイギリスでも物資が不足していて、ニューヨークからいろいろな缶詰やストッキングを送って、本屋さんのメンバーがとても喜ぶ。アメリカって当時から金持ちなのよ。作家のアン バンクロフトのニューヨークの住まいが素敵。ワンルームに大きな暖炉、本棚、テーブル、安楽椅子それにベッドまで置いてある、とても居心地の良さそうな部屋。一方本屋さんはいかにもロンドン。骨董品のような書架を巡らしたしつらえを見ていると、古本の匂いがしてくる。本屋さんはアンソニー ホプキンス。彼を見ていると、どうしてもレクター博士を思い出しちゃうんだけど、適役。本の発注、感想を交わしながらお互いの感情をさりげなくユーモアたっぷりにやり取りする。かけがえのないペンフレンド。本好き見るべし。

このDVDについて、私はなんも知りませんでした。ハイチの絵を買って下さった京都のSさんが、画廊に来られて祇園バウムクーヘンと一緒にお土産にくれたのでした。DVDお土産にくれるってすごく洒落てる。しかし、見終わって原作の文庫本をアマゾンしました。実はうちのブラウン管テレビでDVD再生すると字幕が所々しか出て来ないの。何故!!。ウィットいっぱいの英語米語を自在に聞き取る能力なんかナイので、ここは読んで確認です。それも楽しみ!