猫缶に栄養なしと知る晩秋

十兵衞の背中を触るとガリガリしている。

よく食べるのになぜ太らないのか、先生に聞いたら人間でいうバセドー氏病を疑ったほうがいいかもと言われる。年寄りが全力疾走するように消耗する病だそうだ。検査は次の時にしてもらう。それですごく基本的に猫はどれほどの餌を食べればいいのか聞いた。

一日にだいたい40グラムのカリカリが必要で、缶詰はほとんどタンパク質が無くて水みたいなものだそうで仰天してしまった。もう何十年も猫飼ってこんな基本的なことを知らなかった。道理で十兵衞は缶詰2缶をペロリと食べ、あとの2匹は仕方がないのでカリカリだけ食べて丸々太っているのだった。知らないって怖いことだ。カリカリ以外の食べ物は全体の1割くらいにするように言われる。

 動物病院から帰宅するとうちの前に大きな外人が三人立っている。

「コンニチワ!」と言うので「ラグビー?」と聞くと満面の笑みで「YES」と言う。

外国から40万人もラグビー見に来ているのだ。その魅力が今回わかったような気がする。

戦いの神のようなデクラークの南アフリカが決勝に進んだので楽しみだわ。