淡雪やうどん屋の湯気に消ゆ

寒いと目が覚めたら猫二匹が私の両足をはさんで三越のライオンのように座っていた。猫ッて寒いとよく食べるのだろうか。昨夜はソファで本を読んでいたら後ろのブラインドをカチャカチャいわせて不満だ不満だという。餌は終わっているのでホッておいたら電気スタンドまで倒した。うるさいのでカリカリをやったら初めて見るようにバリバリ食べる。こんなことをすると癖になると思うが、猫は3歳児ほどの知能があるというのに納得した。今朝は積もらない雪だが窓の外はきれいだ。いただいた金柑と生姜のジャムを紅茶に入れて飲む。身体が温まるような気がする。母はハルピンで育った人でそこはロシアの文化圏だった。サモワールで立てた紅茶にジャムを入れるのよ、と言ってそうしていた。ウイスキーを入れることもあって、だんだんウイスキーだけになっちゃった。


くわせてくれないなら


ブラインド鳴らしますぜ