冬温しというかまだ秋か


 暦では大雪だが東京はポカポカだ。私は去年ネコにズタズタにされたユニクロのウルトラライトダウンコートの後継をどうしようか悩んでいる。それで道行く人をじっくり観察した結果、昔はみんなウールのコートを着ていたが、今はそれぞれ様々なキルティングのコートを着ている、という結論に達した。先日キモノを着るつもりのパーティーに、雨なのでシルクのワンピースにカシミヤのコート、どっちも古いものを着用したら、ホントに自分も古い(のだが)感じがして参った。古びた自分と今のファッションのマッチングってすごく難しい。若い時に年輩の知り合いが毛皮のコートなんか着ているのに違和感感じたが、感じられる側の年になった。男性も丈長のカシミヤのコートとか要注意だと思う。あなたが今もベンツに乗っているのでなければ、高かったと思うが諦めた方が良い。要するに生活様式が変化してしまったのだ。ゴージャスブランドで車でセレブに憧れた時代から、カジュアルに活動的に質素になっている。そう思うと悪いことじゃないと思う。長年パリに暮らしている人が、そうやって文化も落ち着いて行くんですよ、と言ってたが判るような気がする。今年初めてヒートテックというものを着てみて暖かいのが良くわかった。これ着てれば新しいコートなんかいらないかもしれない。というわけで、今日は10年くらい前に買ったキルトのコート着ているのだ。暑いぜ。