持ち物は命ひとつや春朧


NHKで「頑張って生きろよー、バンザイ、バンザイ、、」と言いながら母親が津波で流されていった。助けられなかったことが悔やまれてならないと語る女性がNHKに出ていた。

311から一年ということでテレビはその話題一色だし、首都直下震度7は明日にでも起きそうな報道だ。このサブリミナル効果は、ばっちり消費意欲に水をかけている。3月になって画廊もめっきり客足が減っている。町を歩いていると閉店した店がやけに目につく。一年という時間が経済復興に向っていないのを肌で感じる。震災復興の筋道を合理的に考えないと日本はどんどん沈んで行くのじゃないか。小学校の同級生が仙台市役所で働くそうだ。建築家だからかもしれないが、一般事務でも働けるリタイア組は沢山いるんじゃないか。現地では職員の数が減って、申請書類の受け取り等大幅に遅れているそうだ。生き残った者は頑張って生きなくてはね。