気がつけば重荷ばかりや五月闇

会社に来る途中、若いホームレスを見かける。昨日、とっても重そうなバックパックを担ぐためにほとんど道にひっくり返っていた。今日はそのリュックの他に、手にもバッグを抱えてヨロヨロと歩いている。何をあんなに持っているんだろう。何かのために、と捨てられない物がどんどん増えてしまったのだろう。ホームレスになった原因はその荷物の多さにあるような気がしてならない。いつかとお化けは出ない、という。不用不急の物は捨てて、身軽に機敏にその日その日を生きなくちゃダメなのよね。人生も夕暮れてくると、イヤでも荷物がイッパイだ。若い時の夢と引き換えた賞味期限の切れた物を溜め込んでいるに違いない。朝から哲学しちゃったわ。