約束の地を夢に見る五月闇

海辺の友人の家に居る。窓の下に波がひたひたと寄せて来ており、眺めていると白っぽい和服を着た若い母が、小さな船に乗り込んで、穴子を釣りながら去って行く。友人の家は小さいけど居心地の良い三間続きの家である。引っ越すので借りない?という話しなのだ。この何日かのことが入り交じった夢。窓の下に波が寄せてくる家の夢は何度も見ている。その度にちょっとずつ違うのだが、いつかその風景に会えるだろうか?
バリ島で知り合ったオランダ人の女性。初めてバリ島に来て海辺に座っていたら、お爺さんがやって来て、山に行きなさい、と言われた。ウブドという山間の村に向って歩いていたら、三叉路に昔から幾度となく夢で見た大きな樹が聳えていた。そこにお婆さんが来て、ここに住みなさいと言われた。それで彼女は一年の半分はそこに住み、残りの半分は、日本で絵のモデルのアルバイトをしているのだった。ソーいう話しはバリ島にはゴロゴロしているんだけど、私には降って来なかったわ。