脱ぎ捨てた服はどれだけ冬木立

 朝、クロゼットを開けて服をひっぱりだしながら人類はものを作りすぎたのじゃないかと思う。最近はあまり買い物をしないが、20代以降どんだけ服を買っただろう。昔見たアメリカ映画で、主人公の女性のクロゼットが10畳くらいあってズラリと洋服がかかっている。ステキ、と思い持ちすぎとは思わなかった。その自分の感覚が変だった。貴族でもないのに多くの物を持てば使用人がいなくては管理できない。管理できなきゃ買い換えてください、そんな経済を回すことをどこかで適正速度にすべきであった。

 そう思いながら朝刊を広げたら「イスラエルの研究機関によると、人がこれまでに作ったものの総量が1兆トンを超え、動植物に由来するものをうわまった可能性がある。」と筆洗に書かれていた。

 これはシンクロにティーかな。自分が思うことは世界中が思うことという感覚。

まさに世紀の踊り場なのだろう。

バカバカ20世紀人。すみません、若い人お願いしますよ。