帯のはなし

お正月なのでお宝づくしのような柚木さんの染め帯を下ろす。渋めの緑の地に鯛、お団子、富士山などちまちました小柄が染めてある、たいへんカワユラシイ帯である。大きな格子の着物に締めて、後ろから見たら30代だ。あんまりだと思ったが時間がないのでそのまま出掛ける。その前の日は、焦げ茶の柿渋染めの着物に白地に茶の濃淡の扇面が飛んでる帯で出掛けたのが渋すぎて楽しくなかった。組み合わせを逆にすれば良かったのだと思う。着物とともに年を取っていないのでこーいうことになる。ま、いいや。好きなもの着よう。と居直って、そーいうときに「帯に派手無し」という言葉があって頼もしい。その意味がイマイチわからないが、そのうちわかるだろう。着物を普段に着るようになって足かけ4年。ずいぶん勉強した。バカな買い物も沢山した。それは振り返って判ることだ。授業料はどんな場合にも必要なのだ。