猫と庄造と二人の女

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

子供の時読んだと思うけどその時より理解力は30倍くらいUPだな。猫飼っている人には身につまされる描写がいっぱい。
隷属する喜びと危うさ。それよくわかる。新興宗教を持ち出すまでもなく、終身雇用、結婚にあてはめれば納得。
谷崎のなかでも読みやすくて面白い。初版の挿絵は安井曾太郎。豪華だなー。昔はデザイナーとかイラストレーターとかいなかったので、蒼々たるメンバーが装幀、挿絵を手がけている。サラッと描いた線が生き生きしていてステキです。(文庫版に挿絵は無いのが不満。)



蓼喰う虫 (新潮文庫)

蓼喰う虫 (新潮文庫)

←これも面白いわよ。 挿絵は小出楢重です。(これも文庫版に挿絵は無い。)