いそまきの忍びわさびの余寒かな  万太郎


 この本って、手巻き寿司みたいで、本文のノリはパリパリすぐ食べちゃった。
昨夜シャリの部分(註)をまとめて読んで作者が本当に訴えたいのはこの部分だと思った。元クリは色んな具の入った太巻き寿司。33年後は、かんぴょうわさび巻きかな。思いがけないところにわさびが効いている。シンガポールについて、とても納得したのだけど、残念ながら註の索引が無いから今探せない。淡路島の大きさの世襲国家に日本が習おうなんてヘンだという趣旨でとても同感した。政治もワインも同じ濃さで語る人なので、なかなかわかりにくいし偽悪的なところもあるのでなおさらだが、私は、今出来る細部から積み上げていくしかないと読んだ。
 彼には是非政治家として復帰して欲しいと思う。頭の良い人には住みづらい業界だが、実績もあるし必要な人です。


日本を

日本を


今クリの註では斜めに政治を語っているが、こちらはストレートに書かれています。
選挙の前のお勉強にどうぞ。