スカーフは溢れるほどに引き出しに今日という日に巻きたいの無く


 数えてないけどスカーフマフラー、八十本くらいはあると思う。使うのは限られていて、十本くらいだ。ずいぶん上げたのもあるし、思い切って捨てたのもある。落としたり置き忘れたりも沢山で、そーいうのは気に入ってたものだから、時々未練っぽく思い出す。あ〜、あれがあったらするのに、って。

 傘も沢山なくした。親指の先ほどの傘の模様が一面に並んでいる黒地の傘。外側が黒で内側が目の覚めるようなブルーの傘、深いえんじ色で取っ手と傘のてっぺんに革紐が渡っていて肩から下げられるようになってるもの。みんな大好きだったのにどこに行ったのかしら。今は無頓着にその辺のを使っているけど、これはQLの退化だ。気に入った傘見つけたら買おう。雨女なんだから。


長生きしてみると、今持っている小物は残留二軍組かとハッとする。
大物は大物で問題あるが、小物の買い替えってあんまりしない。思い切ってすると後で後悔することも多い。デフレの世の中で自分の納得いくようなものだけを確保するのは意外に難しいと思う。



ママ、お土産買ってくるのにょ。

 ヨダレ飛ばすな。



昨日のしまこの写真、尻尾を上げているといつも肛門が可愛いなと思う。

  のうぜんに猫のあかるき肛門よ

我が師匠、大木あまり先生の句である。
のうぜんはノウゼンカズラのこと。夏の季語。冬の季語で作るのは難しい題材ですね。