あやまちはヤマトタケルの時代より


食わず嫌いで見なかったスーパー歌舞伎ヤマトタケル」、面白かった。すごく。市川猿之助を襲名した亀二郎、どんぴしゃりのはまり役だ。スーパー歌舞伎ってコクーン歌舞伎の親だったんだとよくわかりました。原作は梅原猛。筋金入りの反原発者で多神教優位説の立場であるから、芝居の中でも現状を思って身にしみるところが多かった。ヤマトタケルが成敗する地の神が「ヤマトは米と鉄を持ち込んで我らの住むところを奪って来た。」となじる。う〜ん、神代の時代から同じ事が繰り返されているのかもしれぬ。しかし舞台はほんとうにスピード感が溢れていて、亀二郎の踊りも素晴らしく見応えがあった。先代のを見逃した事を後悔した。


帰宅して毛ものと過ごすねん。