「少年少女世界文学全集」で読んだお話。

 
 インド洋で難破した教授が打ち上げられた島。そこは理想郷のような素敵な人々が住む島であった。その島には大きな火山がありしょっちゅう地震がある。でもそこの人々は地震にあわせるような生活パターンを築いて暮らしている。かれらの糧はその島で掘り出されるダイアモンドであり、時々海外に出てそれを何処から出たか判らぬように処分して何不自由ない生活を送っている。
 しかしある日ついにその火山が噴火する。その日のために島の避難所には大きな筏が用意されていた。筏にはそこの島に住む家族分の気球が取り付けてられていて一斉に空に上がって難を逃れる。安全な空中に漂うようになると、一家族づつ別れを告げて地上に降りて行く。最後に教授が海上に浮かんでいるのを救われて、オランダ(?)に着いてその経験をを講演する。「これからどうするのか?」という問いに、教授はカフスボタンに着いている空豆程のダイアを見せるのだった。

間違いだらけかもしれないがそんなストーリー。子供の頃大好きで何度も読んだ。島でいくらでも取れるダイアが値崩れしないように捌く話しなど面白かった。このリーダーシップ、危機管理、もう一度読みたい。