財布再見

地震以来、気持ちが金縛りになっているようである。昨夜デパ地下でのろのろと夕食の買い物をして、袋に入れる時にバラバラ落としてしまう。バカみたいだ、慌てないできちんとしなきゃと思う。食事の用意もあまり楽しくない。先が見えないからだと思う。それで今朝家を出ようと思ったら財布が無い。あ〜あの時、と思うが定かではない。デパートのオープンまでは時間がある。一応交番に届けて銀行口座とカードをストップする。きっと出て来ると思うが万一ということもある。でも財布一つがなんだ、全部流された人がいるのにと思う。目の前で絶対不幸を見てしまった、これが気持ちを地べたに張り付かせているのだなとしみじみ思う。結果財布は拾った方が手つかずで届けていてくれた。ありがたい。去年の冬にもこの財布忘れたのだ。ついている財布と思うべきか、逆なのか。