永遠の都の紅葉を拾ひけり

墓参りやなんやらで京都一泊。紅葉週間の最後ということでスンゴイ人出であった。五条坂から高台寺まで人だらけ。一番混む所だから仕方がないと思ったが、翌朝早く、ホテルから近いので散歩のつもりで東福寺に行ったら、んまー、清水寺以上に混雑している。このお寺は築山の上に橋が架かっていて、そこからの眺めが素敵なのだが、こんなに人がいたら橋が落ちるのじゃないかと本気で怖かった。京都には年間3、4千万人の観光客が訪れるそうで、この紅葉と桜の時期がピークなのだ。JR東海のパッケージを利用したのだが、よくぞホテルが取れたものだと思う。そのホテルのロビーで待ち合わせをしていると、今時あまり見掛けなくなった白いリムジンが止まった。それぞれペットボトルを手にした中国人男女が7人ばかり降りてくる。国力が上向きの国の凄さを思う。いつか来た道である。若い人は英語は当然だが、中国語を勉強するべきだと思う。英語だって弱いなどと言っている場合ではない。
 滞在時間ちょうど24時間。数えられないくらい来ている京都だが、自分が永遠の過客だということをいつも思う。京都という怪物は、何時の時代でもラビリンスであり高嶺の花でありつづけるのだろう。