還暦や食事の好みがもどりけり

 
 この一週間ばかりよく眠れなかった。
 昨夜は久しぶりにぐっすり眠れて、なぜかしらなぜだろうと考えたら、食事だな、という結論である。外食が続いてつらかったのだ。こーいうことは二十歳くらいまでよくあって、ピタッと食欲が無くなって体調が悪くなったが最近は忘れていた。これは干支が回ったせいかもしれない。
 昨日の夜は、春菊とマッシュルームとホタテ貝の酢っぱめなサラダ、ジャガイモと牡蛎のミルクスープ、牛肉をちょっぴり、アスパラソテーを添えて。ごはんとワイン。
 これですっかり気分が良くなった。外食といってもヘンなモノは食べていないのだが、自分で料理するというのは安心感のあるものだ。こう思えるのも年を経たありがたさかも。