第8回Web句会

今回、満点句がございます。

鎧戸や千六本の冬の空

シルエットが浮かび上がる素敵な句だと思います。
以下、全投句と選句の結果です。
今回、鶉が幹事担当いたしました。



白足袋の薄さ冷たき年の暮れ 鶉(飛行船・柚・万作)
新しき箸買い求め年迎ふ 柚
三ヶ日眺め暮らすやマチスの絵 飛行船
まゆひそめ声をひそめて置炬燵 わさび(いて丁)
年明けて切なかりせば黙しをる いて丁(わさび)
一年の計何はさて雑煮かな 飛行船
いかならむ新年来るやゆでたまご わさび(鶉)
外国の猫にもひとしく年明くる 鶉
鍋の底焦げ付きのこり年新た 万作(柚・わさび・いて丁)
寝静まりプレゼント置くクリスマス 柚
新春や荒神様の札新た 万作(飛行船・柚・わさび・鶉)
煩悩を一つ残して年を越し 飛行船(万作)
鎧戸や千六本の冬の空 わさび(飛行船・柚・いて丁・万作・鶉)
新しき季語探したく年立てり いて丁
元日や親しき仲の礼儀かな 万作
東京の五十四階の初日の出 鶉
悲しみも憎しみもなく年変る いて丁(わさび)
へそくりを見つけ笑顔の大掃除 柚