住宅顕信

NHKBSの再放送を見る。ノンフィクションドラマとでもいうのかしら。
自由律俳人の一生。23才で白血病を発症し25才で亡くなるまで2百数十句を残した。病室で尾崎放哉の句集にマーカーを引き、書き込みをして独学する。入院前に結婚し、産まれた子供を引き取って病室で一緒に過ごす。夭折しなければ、私の一回り年下。生きていれば48才。バブル世代なのよね。しかしその句の切羽詰まり具合が半端ではない。読んでると息苦しいような気分になる。


春風の重い扉だ
点滴と白い月とがぶらさがっている夜
ずぶぬれて犬ころ
夜が淋しくて誰かが笑い出した


本当に命の瀬戸際だったんだもんな〜。
でも何時が瀬戸際なのか、本当のところは誰も知らないのだ。
年齢は関係なくて、結局命がけじゃないと芸術家にはなれないのだろう。

これ見るまで、全然知らないヒトだった。NHKやるな〜。けなしてもテレビはNHKだけあればいいなっ。