テレビドラマを誰が見るのか?

 週末NHKドラマ「上海台風」全6夜。というのを何となく見た。
 大手アパレル会社で働く39才のキャリアガール美鈴。中国語がやや出来るので新しい下着の販売プロモーションをすべく上海に出張する。中国のパートナーは思いもよらず若いいい男だがタフネゴシエーターでもあって、どうしても赤い柄の下着を売るという。美鈴はブランドイメージに合わぬと拒絶して日本語で相手を罵倒するが、実は彼は日本語がわかるのだったとさ。それで本社に帰って報告すると、いいじゃない、赤いのもかわいいよ。という流れになり、ブランドイメージを守れない!と言って会社を辞めちゃう。再就職はほとんど絶望的な中、6年付き合っていた彼は、君は強い女だから一人で生きられるよ、と言って去っちゃう。やけくそになった彼女は上海に起業を目指して渡るのであった。
 ブランドイメージがちょっとくらい違っても売ろう、という会社の方針に反して、イメージを社員が守り抜けなくて辞める、なんてありえない、と私は思う。きっとその中国人パートナーといい仲になるのであろう。もっと歯ごたえなあるドラマを望みたいなー。でもね、その中国人が、「えっ!貴方日本語わかるの?」とうろたえる美鈴に「最初から手の内を明かすようなことはビジネスではありえない。」とか「3年後の売上より今の利益だ。」というところはとてもリアリティーがあった。とくに今、経済の栄枯盛衰がこんなにもスピードアップしているのは、中国経済が表舞台に立ったせいかもしれないと思いました。