熱しやすく....

 新幹線で出張。父の大島の蚊絣を仕立て直したアンサンブルに半幅博多帯をユックリ結んで出掛けた。ペタンコ結びでらくちんだったが、ついクァーッと眠って、起きたら着物全体が上に持ち上がって体が下に沈み「埋め子人形」のようになっていた。大島も博多織もツルツルしているのが問題であった。それで帰りは紬の名古屋帯にしたら持ち上がりはしないが、やはり背中に当たる部分があって、楽とは言いがたい。次からはやっぱりパンツとセーターにしようと思う。10月11月とガンバッテ着物着過ぎたかもしれない。
 着物話って「はまる」話は多いが「さめる」話は読んだことがない。「さめる」のが当たり前だからのような気がする。そうじゃなかったらこんなに着物を着る人が減るわけはない。祇園の芸妓さんだった知り合いがいるのだが、洋服の方が楽だと断言してるもんね。
 はまって半年もたたぬうちにこんなこという私はホントに飽きっぽいのだった。