身に沁むや月日の移るはやさかな


子供の時は自分のすることを自分で選択できない。
一応、自分で考えなさい、なんて言われるけど、結局親の言う通りになる。

 
1週間くらい前に「バンド・ワゴン」という映画のことを書いたら、従姉妹から「おばちゃんはあの映画が大好きだった。」というメールが来た。
私は小学校に入る前にバレエを習っていて、なぜバレエ?(公式には体が弱かったからだということになっていたのだが、)と不思議だった。
だって、うちの家系には、どこをひっぱたいたって、バレエや踊りの血は流れていない。
「バンドワゴン」が上映された時、私は4つくらいだった。映画の冒頭にバレエのシーンが出てくる。母は娘を直視することなく、バレエ教室に駆け込んだのだと思われる。

しかし親の元を離れても人生は選択の連続だ。その結果この歳にまでなったと思うと、しみじみ生かされていると思いますのだ。




猫を飼う、という選択を、いやがる夫に迫ったこともあった。