春の雷赤い盾という王国

ロスチャイルド王国読了。
今に至るまで200年弱、大王国を作ったのは、フランクフルトのユダヤ人街で、細々と古道具を扱っていた始祖マイヤー・ロートシルトとその5人の息子だった。金融、株、為替、情報を駆使して世界に並ぶもののない大金持ちになるのに100年もかからなかった。その戦略、豪勢な暮らしぶりが、想像を絶するスケールなのだ。ロスチャイルド側に寄って書かれている本ということを知って読むべきだと思うが、ヨーロッパ近世について、とても勉強になりました。ロートシルト(赤い盾という意味)って、ワインの銘柄としてしか馴染みがなかったもんね。しかしヨーロッパ人ってひどい人たちじゃないでしょうか。どこでも植民地にして勝手に国境線を引いて、白人同士で取り合いをする、その傷は今に至るまで全然癒えていないのです。それから戦争にはものすごくお金が必要なのです。その戦費を賄うことで、各国に文字通り貸しを作りロスチャイルドは大きくなっていくのです。戦争には金がいる、だから安倍首相の演説が相手を刺激したということが全く良く理解できました。