立春だけど買いたい防寒着


さむ〜いー。ユニクロのダウンを毎日、パーティーがあろうが葬儀であろうが着ている。気に入るコートがあれば買うかな〜、と三越に行ってみる。上から下まで流してみるが、欲しいものが無い。若い時はブラブラ見ていると「ここよ、ここよ、あなたのための私よ。」と服が呼びかけてくれた。思えば幸せな時代であった。だんだん呼びかけに応じても似合わないことが多くなり、そのうち全然呼んでくれなくなった。今気づいたが、そのころ「あちきもおりますねん。」とこそっと呼びかけてくれたのが着物であった。それも断固自粛体制に入って3年になる。洋服売り場はたいへん広いのだが、買い物している人も少ない。周りを見回せば、客層は同年代か上である。若者用のフロアーでも同じである。自分のことを棚に上げて、何ゆえにこんなおばあさんがこの売り場にいるのだろうと思う。デパートに来る顧客が高齢化しているのに、店の品揃えが追いついていないと痛感する。買う気になれない、なっても着られないのではどうしようもない。ユニクロがすごいのは、「軽さ」である。この軽さ暖かさで1万円でおつりが来るのだ。このダウン何十枚分のコートが何枚もあったが、ほとんど捨てた。残念だが重くて体が固くなってしまう。軽くてかつエレガントなコートなら買うのに〜、とつまらない気持ちである。
魚心あれば水心、心が無いと何事も起こらない。むなしく手ぶらで出て来るのだった。



新聞紙かさねるとあたたかいですよ。