晩夏光銀の櫛買ふ銀座かな

ビトンのきもち


ぼくはアタマとシッポ以外はほとんど白くてきもちも真っ白です。今朝ママはボクをむりやり抱きかかえて銀色の櫛でボクの毛をとかしました。「あちゃちゃちゃ、まだいる」と押さえつけられましたが、ぼくはあばれて逃げました。ジュウベイが追いかけて来て「にゃむにゃにゃんにゃん!」と怒鳴ります。ままがぼくをかまうと怒るのです。ぼくは仲良くしたいのに、シマ子がくるまでは仲良しだったのに、さびしいです。




ジュウベイの気持ち


かあさんにブラシをかけてもらうのは、もちろんおれ一匹でいいんでさ。シマ子がやってもらうのは、ま、おおめに見ています。だけど、あの白いやろうがおれさまを差し置いて銀の櫛でなでてもらうなんざ〜、にゃむにゃむにゃむふっ!



シマ子のきもち


朝、すずめを見はってるとね、ままが水まきに来るのでごろんと寝っ転がってブラッシしてもらうのよん。今日は銀の櫛だったわ。あごの下をながーくして、かいてもらうと気持ちがいいの。黒兄ちゃんも割り込んで来たりするんだ。白兄ちゃんはね、気が弱いから来ないの。でもママがトイレに入るとそっと付いて行くのをあたちは知ってる。それできれいになって出てくんのよ。ヘンなヤツよね。




ん〜、もう猫にノミがついた。プツプツ喰われてへんだな〜と思ってた。蚤取り櫛で一匹づつ毛透きする。わらわらと引っかかって来る。次の休みにシャンプーするか。