白カンバス殺め続けて生御霊

続々と搬入されて来る水彩人の作品を見ていて、急に絵が描きたくなった。一枚の繪の2月号に私の稚拙な猫島田代島を掲載している。その絵を描いたあと、大原裕行先生の書き下ろし「水彩画通信教育中級」のテキストを読み直して、これをさらってから描くべきであったと残念である。とくに風景画の中景、遠景の表現方法などは参考になる。だいたい私は超せっかちであって、人からものを習うのが下手だ。飲み込みが良いという一面もあるが、それは早とちりということである。マラソンだと途中棄権のタイプ。こんなことに今頃気づいてどうするである。であるが長年こうだったのでせっかちはしっかり身の内だ。総体的に絵にはせっかちな絵とジックリ型の絵があると思う。せっかち=ビュッフェ、ジックリ=フェルメールなんて感じ。総じて年を取るとせっかち型に移行する傾向もある。シャガール見ると判る。グランマザーモーゼスだって緻密に見えるがせっかち派に属すと思う。年を取ると時間が惜しいのよね。そんなことグダグダ考えているうちに2月。自分はせっかちなうえ年月もせっかちだ。


バックの色をもっとふんわり描けば遠くの山の感じがヨカッタノニィ〜。