七夕や黒き瞳に魅せられし

マネの展覧会を見る。
丸の内の三菱村に出来た瀟洒な美術館。便利な場所にあって都市生活をリッチにするだろう。

人物画を多く描いているマネだが、ベルトモリゾの絵が抜きん出て美しい。モリゾはマネの弟(ホントは息子)と結婚している。マネ夫妻は出来ちゃった婚。婦人はマネのピアノの先生。マネの父親は死ぬまで結婚を認めなかった、という経緯があって弟になっている。
モリゾと比べるとマネ夫人を描いた絵からは愛情が感じられぬのー。(写真も見つけられない)



このルノアールの絵はマネ夫妻を描いたが、婦人が顔の部分をカットしちゃったと聞いた。オランダ人のマネ夫人は自分の顔が気に入らなかったようだ。


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「不誠実な夫」って、題にしたらぴったり。


描くという事、描かれるという事で人間関係も読み取れる。コワイ。

マネの有名な絵はあんまり出品されていない。同時代の他の作家の風俗画なんかが面白かったわ。もう少しすいてる時に行きたい。