RCHの塩壺

 
 ながい間欲しいと思って探していたロイヤルコペンハーゲンの塩壺を買った。
京都の河原町を北に歩いていくときに、偶然入った大きな家具屋さんの片隅で見つけた。そこのドアを開けてすぐ、「あっ、あるな!」という予感が当たった。そのお店の倉庫に眠っていたデッドストックだった。探していたのは青い花が細かく描かれているモノだけど、これは模様無し、この際贅沢は言わない。「ずいぶん探してたの。」と言うと、「最近はベトナムやタイで生産しているので、手の込んだものは作らなくなってきたようですよ。」とのことだった。そういえば最近は大柄の花のシリーズが多いけどそーいうことだったのだ。還暦祝いとして買う。4500円。掌にすっぽり入る小ささ愛らしさ、ウレシー。そのあと宿に帰って取り出してみたら、塩を入れる穴を塞ぐゴムが劣化してはがれてしまった。まー骨董を買ったと思えばいいか、とか不器用なダンナがコルクを削って蓋を作ってくれる、とか言ってくれたけど、お店に戻って相談することにした。その結果、買ったとき接客してくれた女性が預かってくれて、いろいろ雑貨屋さんを回って同じようなサイズのボトルを買ってゴムを削りサイズを合わせて東京に送ってくれた。おかげでより思い出深い品になった。
 よい接客とサービスは心が暖まる。二葉家具というお店の小澤さんでした。