第3回 Web句会

第3回Web句会の結果です(文責・飛行船)。

ねこ越しに首振る風と読書する わさび
星月夜大人の童話の本読めり いて丁
ティーブンキングが潜む夏の闇 鶉(わさび・飛行船)
黒い雨平積みされて原爆忌 まんさく(わさび・飛行船)
夏過ぎてスポーツ絵巻閉じにけり 柚(鶉)
秋燈や机上に紫苑物語 飛行船(鶉・いて丁)
炎天に庇を借りた本屋なく わさび(鶉・柚)
心なし癒し求める本屋の秋 いて丁
台風来並べた文庫読み終わり 鶉
夏休み通う図書館君目当て まんさく
炎昼や窓辺の本も色褪せて 柚
擦り減りしポケットの本夏惜しむ 飛行船(柚・まんさく)
本棚のほこり払って秋近し わさび(まんさく・いて丁・飛行船)
白洲次郎伝読み高きに登りたり いて丁
夏の宿畳の上の太宰かな 鶉(柚・わさび・いて丁)
盆帰郷泉鏡花を道連れに まんさく
この本もいいよと息子秋立ちぬ 柚(まんさく)
行く夏や初心にかへり読む論語 飛行船