裂き織

 上野に用があって出かけて、ついでに「裂き織展」というのを覗いた。最終日で、終わる寸前だったので10分くらいしか見れなかったけど。
 裂き織は伝統的なリサイクルだ。だからドテラのようなものから袋物、壁掛け、洋服、帯と様々に形を変えている。そしてその出来不出来は作者のセンスによるものだというのがハッキリ目に見えた。どんな創作物でも実はそうなのよね。裂き織という、いうなればマイナーな物なので、つまりブランドとか名前とか関係がないので判るのだ。私の好みとしては、淡くてスモーキーな色を使った物。あまりガッチリ織られていなくてソフトな物が良いと思いました。かっちりと肩のあるコートのような物はあか抜けないので避けたほうがよい。洋服ならデコントラクトなイッセイ風なものに挑戦すべきでしょう。(とても素敵なのもありました)
所々に節を織り出したような帯はちょっと買いたいと思いました。
 使い古した物にもう一度命を吹き込むのは、とても前向きな楽しみでしょう。リサイクルにもっと真剣に取り組まなくてはいけない時代のヒントがあるように思いました。見慣れない物を見ると、いろいろな考えが湧きます。