苦労なく咲いて散りゆくチューリップ


「お嬢さん」というのは一種の呪詛である。
苦労なく生きてきて、世間知らずである
なんでも判っているつもりだが、世間が狭いから底が浅い。
ちやほやされて生きてきたから、自分が人に迷惑をかけることが想像できない。
お財布を置きっぱなしにして盗まれたら、罪人を造るということがわからない。

 私は散々お嬢さんと言われてきた。それは上に書いたようなことだと思っていて、主観的には気をつけているつもりだが、どーだか、心もとない。

 いい教育だと思ったから、名誉学長になった。悪用されるとは夢にも思わなかった。私のどこが悪いのだ。
 アッキーは超弩級の「お嬢さん」なのだ。自分の立場を理解できない「裸の王女様」なのだと思う。